計画編では、成田→マニラ→シンガポール→バリという経由ルートを組んだ理由をまとめました。今回はその第一関門、マニラでの入国手続きについてです。
単なる乗継(トランジット)であれば入国審査は不要ですが、今回はBelmont Hotel Manilaで短時間仮眠を取るため、フィリピンに実際に入国する旅程です。入国する以上、出国者と同じように事前の手続きが必要になります。
フィリピンeTravelとは
eTravelは、フィリピン政府が運用する電子渡航申告システムです。原則として、フィリピンへ入国・出国する旅行者が対象です(詳細な適用条件は変更される場合があるため、渡航前に公式サイトで最新情報をご確認ください)。
登録は無料で、公式サイト(etravel.gov.ph)またはeGovPHアプリから行います。所要時間は10分程度です。
登録可能なタイミングは渡航の72時間前から。早すぎると登録できないため、直前になって焦らないよう、出発の3日前を目安にカレンダーに登録しておくと安心です。
登録時に注意したいこと
公式サイト以外は使わない
eTravelを検索すると、代行登録をうたう有料の非公式サイトが上位に出てくることがあります。公式のeTravelに登録料は一切かかりません。URLが「etravel.gov.ph」の政府ドメインであることを必ず確認してください。
QRコードは必ず保存しておく
登録完了後に発行されるQRコードは、空港到着後の入国審査・検疫の流れで提示を求められます。スクリーンショットで保存し、電波が入らない状況でも表示できるようにしておくと安心です。
今回の旅程での注意点
今回はマニラ到着が21:15、翌朝04:15にはホテルを出て空港へ戻るという、実質数時間の滞在です。この短時間仮眠だからこそ、事前準備が効いてきます。
預け荷物はマニラで受け取れないことがある:搭乗券の発券状況によっては、預け荷物がマニラ→シンガポール→バリまでスルーされる場合があります。その場合、マニラの空港では荷物を受け取れません。仮眠用の着替え、常備薬、洗面用品、充電器、翌朝必要な書類は、必ず機内持込荷物にまとめておく必要があります。
ホテルまでの移動時間を見込んでおく:Belmont Hotel ManilaはNAIA第3ターミナルに近い立地ですが、到着後の入国審査・荷物確認・移動を経てホテルに入るまでの時間は、思ったより短くありません。翌朝の出発時刻から逆算して、睡眠時間を確保できるかを事前に確認しておくと安心です。
出発前チェックリスト
渡航72時間前を過ぎたら、etravel.gov.phでeTravel登録を行う
登録完了後のQRコードをスクリーンショット保存する
機内持込荷物に、マニラでの仮眠用品一式(着替え・常備薬・洗面用品・充電器・翌朝の必要書類)をまとめる
手荷物がどこまでスルーされるか、成田のチェックインカウンターで確認する
登録中につまずいたポイント
実際に家族分をまとめて登録してみると、フォームの項目だけでは判断に迷う場面がいくつかありました。同じところで止まる方もいると思うので、実体験ベースで記録しておきます。
まず迷ったのが「出発空港」の欄です。これはフィリピンに到着する直前に搭乗した便の出発地を書く欄で、今回はNH819が成田発マニラ着の直行便だったため、成田国際空港(NRT)・日本と記入しました。
家族の登録は、代表者のアカウントで「家族メンバーを追加」する形でまとめて行えました。ただし、パスポート番号や生年月日などの個人情報は一人ひとり個別に入力する必要があり、代表者の情報を使い回せるわけではありません。全員分が1つのQRコードにまとめられる仕組みなので、空港ではそのQRコード1枚を代表者が提示すればよい形でした。
家族メンバーの個人情報入力欄の直前にある「Upload a file」という項目も、最初は何を求められているのか分かりませんでした。これはパスポートの顔写真ページ(情報が記載されたページ)の写真をアップロードする欄で、ここをアップロードすると氏名やパスポート番号などが自動入力される仕組みになっていました。
途中、「中国(PROC)パスポート保持者は〜」という内容の赤い注意書きが出てきて一瞬手が止まりましたが、これは中国籍のパスポート保持者向けの案内で、日本国籍であれば関係ありません。そのまま「続行」を押して次に進んで問題ありませんでした。
税関申告の手荷物・預け入れ荷物の個数は、同行者の分も含めて記入します。フィリピン税関では、同じ便で到着する家族は1家族につき1枚の申告でよいとされているため、代表者がまとめて登録する場合は家族全員分の合計個数を記入する形になります。
署名についても、代表者だけでなく家族メンバーそれぞれの申告欄に本人の署名が必要でした。自分で書ける年齢であれば本人が、小さなお子様など自筆が難しい場合は代表者が代筆する形で対応できます。
次回「準備編②」について
マニラの次は、バリ到着時のインドネシア側の手続きです。e-VOA(観光査証)、Bali Tourist Levy、All Indonesia Arrival Cardなど、フィリピンとはまた違う準備が必要になります。次回はそちらを整理します。
関連記事:バリ島へ、あえて遠回りで。計画編:成田→マニラ→シンガポール→バリの旅程を組んだ理由

